11/28夕刻、とんでもない光景を目撃した(現地観戦してました)旭化成の村山紘太選手が約14年半ぶりに高岡寿成選手の持つ10000mの日本記録を更新した(鎧坂哲哉選手は5000m同様、同レースで日本記録を更新しながら日本歴代2位)5000mでの大迫傑選手の日本記録更新から僅か4ヶ月後であった。これまで双子の兄である村山謙太選手の方にスポットの当たる機会が多かったものの、正月の箱根駅伝に続き、兄の記録を越えることができた。
今年に入ってから4人も日本記録を更新している(鎧坂選手は5000m、10000mともに更新したので2人というカウント)05~14年まで5000m、10000mでの日本記録更新は07年の松宮隆行選手の5000mでの記録のみである。そう考えると、今年の好記録は異常なものだ。近年、世界に水をあけられていた日本長距離界が僅かながら差を詰めることができた。しかし、日本の実業団というものは世界でも1、2を争うほど恵まれた環境である。現に九電工のポールタヌイ選手、DeNAのビダンカロキ選手の世界陸上での上位入賞や元トヨタ自動車九州の故サムエルワンジル選手、元Hondaのイブラヒムジェイラン選手はオリンピックや世界陸上で金メダルを獲得している。恵まれた環境での高いレベルの練習が遂に結果をもたらしたのである。
速いペースで走りきれる走力を身に付けた選手は増えてきた。そこで、これからの日本長距離界が世界に立ち向かうために解決すべき課題が見つかる。それは急激なペースの変動でリズムを崩さないことだ。先日の世界陸上北京大会では急激なペースの変動により多くの日本人選手が先頭集団からあっという間に置き去りにされた。ただ一人大迫選手だけはラスト1周まで付くことができた。急激なペースの変動は心肺機能的にはものすごく辛いものである。しかし、今後はそのような練習を取り入れるべきである(大迫選手はオレゴンプロジェクトでそのような練習を取り入れているはず)世界大会で上位入賞を果たすためには学生時代と違う意味での過酷な練習というものから逃げてはいけないのだ。
村山紘太選手の日本記録更新に始まり、これからの日本長距離界についてまで長々と言及してしまった。村山紘太選手も鎧坂選手も大迫選手もまだまだ底が見えない。彼らのみでなく、他の選手も記録更新のチャンスはある。是非とも更なる記録更新を目指してほしい。
PR